2020年 02月 22日
2020正月 ベトナム(1) ダラット |
2019年は9月にインドネシアを一ヵ月間旅したこともあって、個人的な旅行シーズンである12月には外に出なかった。
明けて2020年の1月に、ベトナムに行った。 ビザなし滞在期間である15日間でプランした。
今回は、中部高原地帯に行ってみたかった。 ちょうど、ベトジェットエアが羽田ーダナン間のフライトを運行開始したので、利用してみた。
往路はダナンで国内線に乗り換えてホーチミン入り、復路はダナンから帰国である。ダナン往復とダナンーホーチミンの運賃を合わせて2.5万円くらいだった。
ベトジェットエアは、機内手荷物の7㎏制限を厳密に適用してくるので、荷物は増やせない。 タブレットを持参し、キンドルアンリミテッドの契約をして、本の類は一切持たない。 冬に移動すると日本国内を移動する際の荷物が邪魔になるが、Tシャツや長袖シャツの重ね着、タイツ、ダウンジャケットでしのいだ。 暖冬なので助かった。 だんだん7㎏制限への対応も慣れてきて、むしろ余計なものを持たなくなるので有益かも、などと思ったりする。
ルートは、ホーチミンからダラットに入り、そこからダナンに抜けることにした。 ロンリープラネットのガイドだと、プレイクよりもコントゥムの方が滞在するには良さそうなので、バンメトートとコントゥムを滞在地点として考えた。
ホーチミン滞在に関しては書くこともないので、今回はダラットからダナンまでの行程を振り返ることにしたい。
1月8日 羽田 ~ ダナン ~ ホーチミン
ベトジェットエアは初めてだが、LCCとしては普通だと思う。 ダナン空港のイミグレはブースの数が少なく時間がかかった。 フライトの遅延に不安があったので国内線への接続を5時間とっておいたが、正解だった。
1月9日~10日 ホーチミン滞在
1月11日 ホーチミン ~ ダラット
ダラットまではベトナムの知人が同行。 事情があって、バスではなく飛行機を使うことになった。 フライトはベトジェットエア。 夜だったが、2時間近く遅れた。 ダラットの空港は非常に涼しいが、ここは正確にはダラットではなく、乗った車は夜の高速道路を北上、さらに標高を上げて峠を一つ越える。 泊り先に着いたのは午後10時過ぎだった。
標高1500m、気温は13℃。 はっきり言って寒い。 温水とは言え、シャワーを浴びる気にもならない。
1月12日 ダラット
今日は、知人がバイクで案内してくれた。
フラワーガーデン、市場などを訪れる。 気温は日中でも20度台前半。 長袖シャツでちょうど良い。
花の都と言われるだけあって、街中花だらけ。 フラワーガーデンはとても大きい。 市場で見る果物や野菜もサイゴンあたりとは少し違う。 シーズンなのか、イチゴをたくさん売っている。 なかなか面白い。
案内してくれた知人はダラットの出身で今はサイゴンに住んでいる。 「ダラットなんて、単なる観光地で何もない。」と言っていたのを単純に信じたのがアホだった。 広域人口40万人の、ラムドン省の省都である。 当たり前だが、ちゃんとした街である。 ただ、平らなところがほとんどない。 中止にあるスアンフーン湖(人造湖)の周囲だけである。 植民地時代にフランス人が避暑地として開発したらしいが、実際に来てみると、よくこんなところに街を作ったものだと思う。
また、この街には、路線バスが走っていない。 これだけ坂の多い街で、不思議な気がする。 旅行者の移動手段はGrabが主となる。
1月13日 ダラット
今日は単独行動。 鉄道に乗ることにした。
知人の家に泊めてもらっているのだが、家は中心から東に少し坂を登ったあたりにある。 ダラット駅までブラブラ歩いて1時間くらいか。 歩くことにした。 ここは本当に涼しくて、長袖シャツを着てブラブラ歩いても汗もかかない。 ただ、日差しは強いので帽子は必要。
途中の店で朝食にフォーを食べる。3万ドン。 美味しい。
駅に入るには入場料を支払う必要があるらしい。 入口で警備員に手招きされて支払う。 幾らか覚えていないが、大した金額ではない。
駅自体が観光地で、平日にもかかわらず結構な人が来ている。 ホームには蒸気機関車が停まっている。 客車もあり、皆、写真を撮りまくっている。
とりあえず、切符を買うことにして窓口へ。 10万から15万のあいだで席のグレードがある。 一番安い席は木のロングシートで、一番高いのはボックスシートらしい。 けちっても仕方がないので、一番高い席を購入。
出発まで1時間半くらいあるので、駅の構内をぶらつく。 奥の建物はチョコレート会社が経営するカフェのようだ。 ホームにある客車の一部は別のカフェになっている。 乗り込んでコーヒータイムにする。
やがて列車が入線し、乗り込む。 一応座席指定があるらしいが、なんだかよくわからないシステムで、要は乗務員の言うことを聞くしかない。 移動させられたが、何とか座れた。 観光列車なので乗客も観光客ばかりだが、結構ベトナム人が多い。
2両編成で、別の車両はクッションの無い木の椅子。
列車は郊外を走ってチャイマット村へ。 途中の風景は山の斜面に畑が続いている感じ。 ビニールハウスがとても多い。 30分ほどでチャイマット村に着いた。
全く情報なしで来た村で、駅の周辺をぶらぶらしてみる。 かなりの人が下車して同じ方向に歩いて行ったのでそちらに行ってみると、大きなお寺があった。 ベトナムの人たちはここが主な目的地のようだ。
停車時間が長くないので、適当に切り上げて駅に戻る。 帰りの列車は、空いていた。 基本的に列車の運行は一日3本らしく、私が乗った列車は2本目の列車なので、午後の最終便は結構混むのだろう。 まあ、タクシーで帰っても大した距離ではない。 バスがあるのかもしれない。
ダラットに戻ってから、時間があったので、BigCに行ってみた。 中心街の近くに競技場があり、湖畔に面して広いイベントスペースみたいなところがあるが、そこの奥の斜面の半地下の部分にある。 外から見ると建物は全くないので、知らないと見つけにくいだろう。 中はタイのBigCと変わらない。
帰りは知人がバイクで迎えに来てくれた。
1月14日 ダラット
今日も単独行動。
基本的に歩き回るつもりで、どこに行こうか考えていたら、「愛の盆地」というこれまたよくわからない場所があるらしい。(地球の歩き方に載っている。) 中心から6㎞との事だが、滞在場所からだともっと近そうなので、行先はここに決定。
で、ぶらぶら歩きだして、目的地につながる道を行こうとすると、通行止め、というか、なんか施設の中を通っていて入口にゲートがあり人がいる。 制服を来た人たちしか入れないみたい。 こりゃダメだ、ということで一度家に戻って知人に聞くと、陸軍の施設があるらしい。 そりゃあ無理だわな。 結局、ぐるっと回り込むことになる。
昨日も歩いた道を下りていく。 腹が減ってきたので、昨日のフォー店の手前にあるバインミー屋でバインミーとコーヒーの朝食。 店のおじさんが英語を少し話す。 「おー、日本人か。 この女性どうだ。 え、おたく、独身じゃないのか?」 久しぶりにこの手の話がでてきた。 しかし、おっさん、俺、還暦だよ。
裏道を経由しながら北に向かって緩やかに登って行く。 歩きながら、何か雰囲気が他の街と違うな、と思っていたが、家がきれいだ、ということに気づいた。 普通に街にいる人々は、サイゴンなどに比べると何と言うか田舎っぽい貧しい感じが否めない(失礼。)のだが、建っている家が欧風的で美しく、風景として絵になる感じなのだ。 意識してこういう家を建てているのかどうかはわからないが、この辺りではこれが普通になっているのだろう。
途中に五重塔みたいな建物があったので、あれは仏塔だな、と思っていたのが、近づいたらなんと教会だったりして、よくわからない。
さて、「愛の盆地」、だが、要は、私営の公園だった。 広い敷地の中に湖や展望台を作って、道を通して、という感じ。 日本で似たような場所をあえて探すと、長津田にあるこどもの国かな、もう少し地形が立体的だけど。 まあせっかくなので、入場料を支払って中に入る。 それなりに人はいるが広いので閑散としている。 シャトルが園内を走っているが、歩いて池まで下りて展望台に上った。
来るときは東側の道を上がってきたので、帰りは西側の道を歩く。 こちらの方がお店が多い。 「ダラット特産品」という看板を出している店がとても多いが、これはこのあたりが郊外の農業地域だからかもしれない。
途中でバナナのフライを買ってつまんだり、カフェで休んだりしながら、スアンフーン湖まで歩き、知人に迎えに来てもらった。
今日も良く歩いた1日だった。
by hosoda14
| 2020-02-22 20:52
| 2020正月 ベトナム